双林寺の文化財

平安時代 重要文化財

薬師瑠璃光如来坐像やくしるりこうにょらいざぞう

けやき材一木造 像高121cm

当山薬師堂の本尊であり、一千年以上にわたる当地方の信仰仏となっています。けやきの一木から全体を丸彫りに作りあげたもので、東北地方に多い欅材彫刻でも古い方とされています。肩が張り胸の厚さから受ける力強い迫力の中にも流暢な衣のひだ、柔和な表情、均整のとれた優美な姿は、変わらぬ慈悲をたたえています。

ご開帳 5月8日・9日

平安時代 重要文化財

持国天・増長天立像

けやき材一木造 像高 持国天157cm 増長天154cm

けやきの一木造りで素地に彩色し、下に踏んでいる邪鬼も一緒に掘り出しています。当時は広目天・多聞天を含む四天王が揃っていましたが、度重なる火災に遭い消失したと言われています。古風ながらも生き生きとしていて、結髪や邪鬼の表現に地方的な作風がみられます。二躯共に、薬師瑠璃光如来坐像とほぼ同時期の製作とされています。

ご開帳 5月8日・9日

平安時代 県指定有形文化財

延命地蔵菩薩立像

はりぎり材一木造 像高 166cm

昔、祭りの際にはこの地蔵菩薩を手で抱いて、町を練り歩き、多くの方々が長寿を願ってこの仏像をなでた言われています。そのため、仏像の表面はなめらかで光沢があり、当時の身近な信仰心が感じられます。

ご開帳 5月8日・9日

鎌倉時代 県指定有形文化財

阿弥陀如来立像

銅造 像高 48cm

善光寺阿弥陀如来といわれる形に作られている銅像で、左手を下げて、2本の指を伸ばしているのが特徴。容姿端正、温顔微笑をたたえています。

ご開帳 5月8日・9日

文化3年(1806年) 市指定有形文化財

薬師堂(瑠璃殿)

蛙股造り 八間四方

瑠璃殿とも呼ばれ、現在の建物は6回目の再建。計画から完成に至るまで、寛政、享和、文化にわたる12年間を要しました。蛙股造り八間四方の堂で、釘を一本も使わず、くさびでしめています。
※随時見学可(堂内には入れません)

樹齢1200年前後
 県指定天然記念物

姥杉うばすぎ

高さ34m 周囲10m

杉薬師の名の由来となった杉の木です。「薬師の姥杉」とよばれ皆様に親しまれています。
※随時見学可

拝観のご案内

ご開帳日は毎年5月8〜9日の2日間となります。
薬師瑠璃光如来坐像、持国天・増長天立像、延命地蔵菩薩立像、阿弥陀如来立像は上記の2日間にご拝観頂けます。
・拝観料 おひとり 300円